AIで賢くなるノート

~手書きノートをOCRでデータ化しAIと連動させる~
こんにちは、KJです。
前回に続き今回も生成AIネタです。
・手書きのノートをフルデジタル化する
実は以前からずっと気になっていたことがあります。
何かというと、「手書きのノートをフルデジタル化する方法がないか?」という問題です。
ここでいうフルデジタル化とは、手書き文字もテキスト化するという意味です。
ノートに限らず、いわゆる紙製の手帳やメモに手書きしている人は多いと思うのですが、当然のことながら手書きのままだと、ノートに書かれた内容をキーワードで検索するといったことができません。
ときには、手書きされたノートから特定の用語を含むページを検索したいといったニーズもあるのではないでしょうか。
「そういえば例のあの件、どこに書いたかなぁ・・・」ということ、ありませんか?
日記に関しては「人生が変わる!日記を10年書き続けたらこうなった」にも書きましたが、アプリもたくさんあり簡単にデータ化できるので、キーワードによる検索も容易です。
そうはいっても、”お気に入りの万年筆で日記を書くのが好き”という人もいらっしゃるはずです。
単にスキャナーを使ってノートを画像としてデジタル化するだけでなく、ワードやエクセルで取り込むことができるようにデータ化できれば非常に便利です。
もちろん電子メモパッドを使えばほぼ似たようになことはできますが、いかんせんそれなりの価格(数万円程度)となるため簡単に導入というわけにはいきません。
市販の紙のノートとアプリで実現できればコスト面では問題にならないくらい安価になります。
・AIが使えるOCRはあるのか?
ではどうすればいいのか?
先日ちょっとした隙間時間があったのでChatGPTにその方法がないか聞いてみました。
まず、「OCR が使えるAIってあるのでしょうか」と質問したところ、「ChatGPTにはその機能はないけれど、OCR(光学文字認識)を使えるAIは多数存在し、手書き文字や印刷文字をAIが読み取って処理することが可能です。」とのことで、以下のようなアプリが列挙されました。
- Google Cloud Vision OCR
- Microsoft Azure Computer Vision OCR
- Amazon Textract(AWS)
- Adobe Acrobat OCR
- DX Suite AI-OCR
さらにChatGPTとOCRの連携についてどういうことができるか提案をお願いしたところ、手書きノートをスマホで撮影し、OCRで文字をテキストファイル化すると以下のようなことが実現できるとのことでした。
1.内容に適したタグ付けややカテゴリ分けをおこなう
2.内容の要約や箇条書きリストの作成
3.タイトルの自動生成・目次の作成
4.内容を分析し企画案や改善点を提案
5.対話型ノートアシスタントとして単語の意味を検索し補足として記録
6.自動翻訳を使った各種言語への翻訳や音声ファイルの作成
7.思考の可視化(マインドマップなどの生成)
8.進行中のプロジェクト化・ToDo連携
なるほと、まさに「AIで賢くなるノート」と言えそうです。
なお、ChatGPTから「ご希望があれば、これらの機能を組み合わせた商品構成・画面設計・サービスモデル(アプリ/連動文具など)もご提案できます。」との提案もありました。まさに至れり尽くせりです。
問題になるのは手書きによる文字の読み取り精度ですが、DX SuiteさんのAI-OCRは、AI機能を搭載しかなりの精度で読み取ることができるようで、こいいったソリューションを組み合わせることができればかなりの確率で実現できそうです。
ChatGPTからも現在の技術で比較的簡単に実現可能との回答がありました。
また、手描きのイラストに関しても簡単なものでしたらChatGPTで作成できます。
手書きのノートがデジタル化でれきればそれがHUBとなって思考を発展させることができ、最初に書いた内容からどんどん充実していくわけで、まさに「AIで賢くなっていくノート」と言えるのではないでしょうか。
・アイデアについてAIに批評してもらう
なお、この企画について「商品開発の専門家」「文房具の専門家」の立場で論評をお願いしたいとChatGPTに投げてみたところ、以下のような総合コメントがかえってきました。
「AIで賢くなるノート」は、文房具の“新しい進化系”を目指すことができる魅力的な企画です。今後の展開としては、
プロトタイプを通じた実証実験(例:中高生やリモートワーカー)
ユーザーごとの使い方の可視化(Use Caseの多様化)
データ連携とセキュリティへの配慮
といった点も意識しつつ、「書くこと」が持つ創造力とAIの補助機能の美しい融合を目指せば、文具・教育・ビジネスの交差点において非常に強い商品になるでしょう。
いやいや、これはなかなかいけるかも!と思ったりしました(笑)
実はこのあと批判的な意見もお願いしますとお願いしたところ、なかなかするどい意見もあり、ChatGPTはアイデアや企画を練っていく際の相棒として使えるなと実感した次第です。
さて・・・、ここまで書いたようなアイデアレベルであれば、既存のツールを使って実現しているという人もいるかもしれません。
はたまた、これと同じようなことを考えてすでに開発段階に入っているメーカーさんもあるかも・・・。
だいたいにおいて似たようなことを考えている人ってたくさんいるはずですから、ある意味楽しみでもあります。
では、KJでした。