経営理念
お客様の繁栄、社員の繁栄、会社の繁栄、社会の繁栄のため、
活力ある成長発展集団であり続けます。
外国語印刷から始まった欧文印刷は、欧文組版の技術開発の進展にともない1975年かねてより研究調査中のCompugraphic社の欧文タイプセッターの導入を決定し、IBMシステムより全面的に切り替えを完了。また、欧州言語の翻訳サービスを強化するために1979年英国ロンドン支店を開設し、日本の輸出メーカーのニーズに応えるために欧州言語や特定分野に強い翻訳者やエージェンシーを開拓しました。また、1985年から国際通信回線を用いた文字組情報の伝送・印刷サービスのため英国ロンドンと米国ニューヨークのフィナンシャル・プリンターと業務提携を結び金融分野に特化したサービスを展開しました。
2000年に入り、“Webと印刷を融合させたWeb to Printサービス”を展開しました。サーバー組版技術とネットサービスを連携させ、“Web名刺サービス”や“ブログ製本サービス”を立ち上げました。2010年には“フォトブックサービス、フォトカレンダーサービス”が加わりました。現在これらのシステムはすべてAWS上に構築されており、オンラインサービスやコンプライアンスのeラーニングサービスのサイト開発も新たに行いました。
印刷技術においても独自開発したUVニス印刷技術は、視覚と触覚に訴え上質な印刷物を生みだす「ウルシ印刷」や特許取得した「ケセルシ印刷」を生み出しました。「ケセルシ印刷」は一般の印刷用紙にニスを塗布することで、ホワイトボードマーカーやクレヨンで書いたり消したりできる表面を作りだします。そして、この技術を活用することで誰でもどこでも繰り返し使える“消せる紙”や“nu board”(ヌーボード)という携帯型ホワイトボードのエコ商品の開発につながりました。現在は100%紙製品の環境に配慮したJABARANⅡ(ジャバラン2)を2種類発売しています。
視覚障害者と晴眼者が分け隔てなく使える印刷物の製作を目指して点字印刷を開発しました。これは、UVオフセット印刷機のニスコーター機能を活用してUV点字を印刷したもので、紙点字のように用紙に穴が空いたりへこんだりしないのが特長です。無色透明なニスを使用しているので通常のカラー印刷に重ねても文字や絵柄が損なわれずに、視覚障害者と晴眼者がひとつの印刷物を共用することができます。さらに、UVオフセット印刷機を使えば、点だけではなく実線を盛り上げたり点の大きさを変えたりも可能です。点だけで触知図を表している紙点字よりUV点字の方が表現力を高められます。UV点字ができることにより当社の点字印刷は触知図印刷に効力を発揮します。視覚障害者の方が求めている配布型の触知図印刷を普及させていきたいと考えています。
音声を印刷物に付与することも必要と考えQRコードからスマートフォンで音声を録音と再生ができる“Voice-it”という音声メッセージシステム(動画も可能)も2019年に開発しました。簡単なテキスト入力から29言語の音声合成の生成もできます。QRコードは紙に印刷する以外にオンラインやWeb媒体にも埋め込むことができます。音声メッセージは、視聴者に対して多角的な情報提供が可能であり、読者に対しては深い理解や感情移入を促す効果が期待できることが、その強みです。
また、近年地球温暖化の原因としてCO2の増加が大きな影響を与えているとされています。そうしたなか環境に配慮した印刷物の提案依頼が増えています。私どもの新しいサービスとして、デジタル印刷およびオフセット印刷の「環境対応印刷 / カーボンオフセットサービス」をご提案しております。
私どもはお客様の視点に立ってサービス開発や技術開発をおこなう、コミュニケーション・エキスパートを標榜する集団です。お客様が抱える問題を発見し、その問題の本質を考え、根本的な解決策をご提案しようとする姿勢に変わることはありません。
「今後も、お客様にとって、世の中にとって必要とされる会社であり続けたい」という願いを持ち続けています。 この願いを実現するために、私たちは常に変化に対応し、お客様にとって価値ある商品やサービスを提供するよう努めてまいります。
代表取締役社長 和田美佐雄