意外!紙の名刺の需要が増えている
~オンライン名刺市場は12.49%以上の成長率の予測も~
こんにちは、KJです。
先日の会議の席でちょっと驚くような報告がありました。
弊社ではWebベースで名刺の登録や発注管理ができる「法人向けWeb名刺サービス」を展開しているのですが、なんと、名刺の受注金額が昨年から大幅にアップしているというのです。
というのも、コロナ以降は人と人が直接会う機会が少なくなってきているので、私自身、紙の名刺を使うシーンはどんどん減少しくとばかり思いこんでいたからです。
在宅勤務もそうですし、ZoomやTeamsを使った打合せや会議も今ではあたり前になってきています。
そう考えると「オンライン名刺(デジタル名刺)」の需要が増え、紙の名刺が減っていくと考えるのは普通なことだと思います。
最近ではNFC(Near Field Communication)と呼ばれる近距離無線通信チップを備えた名刺も徐々に広がりを見せているようで、名刺の世界もデジタル化が急速に進んでいるようです。
実際のところ、名刺の需要について、現在どうなっているかネットで調べてみましたが、具体的な数字は見当たりません。
例えば下記のレポートによると、オンライン名刺市場は2024-2032年には12.49%以上の成長率で成長すると予測されています。
株式会社グローバルインフォメーション
デジタル名刺の世界市場規模調査:プラットフォーム別、ユーザータイプ別、地域別予測、2022年~2032
https://www.gii.co.jp/report/bzc1520721-global-digital-business-card-market-size-study-by.html
成長の要因としては、リモートワークの普及、デジタル化の進展、企業のサステナビリティ意識の高まりなどが挙げられています。
ただしこの数字はあくまで予測値ですので、正確な数字を得るには具体的な市場データやレポートを参照するしかなさそうです。
実際のところ、大手の名刺管理ソフトではオンライン名刺の交換・管理もできる機能を備えています。
では紙の名刺のほうはどうなっているのか・・・。
こちらも調べてみたところ、いくつかの市場調査レポートや業界分析が存在しますが、デジタル化の進展とリモートワークの普及に伴い、紙の名刺の需要は減少傾向にあるとの予測が大半です。
ただし、減少傾向にあるとはいいつつも、やはり紙の名刺の需要は根強いものがあるようです。
たとえば歴史のある大手企業を訪問した場合・・・
ここでお互いにオンライン名刺を交換するといった場面を想像するのはちょっと難しいような気がします。
あくまでもTPOに即した対応が求められるため、現時点では利便性オンリーというわけにはいかないのではないでしょうか。
また、インバウンド旅行客の増加が顕著ですが、高級ブランド店では今でも名刺は重要な役割を果たしているようです。
これらのお店では顧客との関係性を非常に重要視するため、名刺を手渡すことで担当者と顧客の繋がりを強化したり、質の高いデザインの名刺を使うことで、ブランドイメージの向上を図っているようです。
このあたりはオンライン名刺にはない強みではないでしょうか。
当社ではさまざまな会社の名刺を印刷していますが、確かに外資系の企業やラグジュアリーブランドでは、名刺の紙質や色の再現性へのこだわりには強いものを感じます。
紙の名刺はまだまだこれからも活躍しそうです。
ではKJでした。