やさしく読みやすい本のポータルサイト「ハートフルブック」のサービス開始
当社は、やさしく読みやすい本として注目されつつあるLLブックを総合的に扱うWebサービス、ハートフルブックを 12月1日より正式にサービス開始いたしました。知的障がい者を始め、日本語を母国語としない方やシルバー層などを対象にしたやさしく読みやすいLLブックは今後需要が見込まれます。これを広く認知・利 用してもらうため、LLブックの解説や作品の紹介から本の作成までおこなえるポータルサイトを立ち上げました。ハートフルブックは、産学協同事業として運営をおこないます。
ハートフルブック公式サイト
(運営委員会:専修大学文学部人文・ジャーナリズム学科 野口研究室、欧文印刷株式会社、株式会社光和コンピューター、株式会社デジタル・オンデマンド出版センター)
LLブックとは
知的障がいのある人や母国語を異にする人など読むことが苦手な人のために、読みやすいように工夫して作られた本のことです。やさしめにわかりやすく書かれた文章、絵記号(ピクトグラム)、イラスト、写真などを使って作られています。50年ほど前にスウェーデンで生まれたLLブックの考え方は、今では世界中に広がっています。日本でも、徐々に作品が増えはじめています。
LLブックを「知る」「読む」「作る」
当サービスでは「知る」「読む」「作る」の3つのパートで構成し、LLブックを多角的に取り扱います。実際に作成された本を印刷する以外の部分は無料で利用できます。
- <知る>
LLブックの成り立ちから具体的な事例の紹介を行います。 - <読む>
現在までに公開されているLLブックを紹介します。新刊だけでなく、絶版本、非売品も紹介していきます。 - <作る>
LLブックを作るためのツールです。ピクトグラムなどのツールが揃っていますので、簡単にLLブックを作ることができます。ブラウザ環境で作成できますので、特別なアプリケーションを必要としません。文言の修正や写真サイズの変更など本格的な編集も可能です。テンプレートをどんどん増やしていくことで、より使いやすいサービスにしていきます。
ピクトグラムとは
ピクトグラムとは、情報や案内などを特段の説明なしでもわかるように、単純化された絵や図形で、表したものです。トイレや非常口のマークなど身近にも多くのピクトグラムが使われています。
図書館で使われるピクトグラムについて、江東区立東陽図書館の実例が動画にて公開されています。
以下からご覧いただきます。
https://www.libraryfair.jp/forum/2022/419