聴覚障害者向け商品 筆談ボードとは

~ホワイトボードノートに指差しシートを添付~
こんにちは、KJです。
弊社では視覚障害者向けの印刷サービスとして点字・触知図を提供していますが、聴覚障害者向けの商品も製造・販売しています。
商品名は「筆談ボード」といいます。

nu boardをベースにした商品で、ノート型のホワイトボードに「指差しシート」が添付されています。
指差しシートには耳や言葉が不自由な方とのコミュニケーションに役立つと思われる言葉が記載されており、耳の不自由なかたは質問に対して「はい」「いいえ」「わかりません」「もう一度お願いします」などの文言を指で指し示すことができるほか、文字や数字を使って要件を伝えることができます。


開発のきっかけですが、サイトワールドなどの視覚障害者を対象とした展示会に出展していると、耳に障害を持ったかたが来場されることもあります。
そういった方々と接するなかで、当社としても何かできることがあるのではないか・・・そう考えて製作しました。
発売は2016年の4月ですから今年の4月で丸9年となりましたが、おかげ様で地味な製品ながらも順調に売れ続けています。
従来は個人での購入が多かったのですが、ここ最近の傾向として公共施設での導入が増えているほか、変わったところでは選挙管理委員会からも注文がありました。
このあたりは、障害者差別解消法の影響もあるのかもしれません。
そんななか、大阪万博が開幕した4月中旬に、ヤマト運輸さんのこんなニュースが飛び込んできました。
聴覚障がいのある方・外国語ユーザーがイラストを指差しするだけで宅急便の発送ができる「コミュニケーションボード」を導入
イラストや文字を指差しするだけで宅急便の発送手続きなどができるとのことで、筆談ボードに添付の指差しシートに似た使い方ができるようです。
そういえば、弊社もずいぶん昔の話になりますが、インバンドをターゲットにした「コミュニケーションカード」なるものを作ったことがあります。
消せる紙をベースに企画した商品で、ホワイトボードシートの上に日本語と英語が併記されており、カードを使って簡単なコミュニケーションができるようになっていました。
ヤマトさんでは、大阪・関西万博や2025年11月に開催される「東京2025デフリンピック」やインバンドのことを考えてこのようなサービスを展開したようですが、いずれにしろ、コミュニケーションの広がりが期待できる今回の取り組みは素晴らしいことだと思います。
では、KJでした。