新素材!書いて消せる紙
ボールペンのインクが紙に染み込む時間を制御
こんにちは、KJです。
ちょっと前のニュースになりますが、ボールペンで書いても消しゴムで消せる紙が開発されたとのニュースがヤフーに掲載されていました。
ペンで書いても消せる紙 愛媛、紙のまち拠点に開発 2024/12/31(火) 15:53
当社でも「消せる紙(けせるし)」という名前の紙製ホワイトボードを発売していますが、今回ご紹介するのは全く異なる製品です。
開発したのは愛媛大紙産業イノベーションセンター。愛媛県は紙製品の出荷額で日本一を誇る紙の一大産地です。和紙の製造でも有名ですよね。
そんな愛媛県で驚くような開発が進んでいます。
通常、紙にボールペンで書くと後で消すことができません。
フリクションボールなど、特殊なインクを使うことによって消すことができる筆記具はありましたが、紙そのものが持つ機能によってボールペンで書いたものを消せるというのは画期的といっていいでしょう。
ストーンペーパーのように、インクが紙の内部に浸透せず表面で固まることを利用した水拭きできるノート類も発売されていますが、これらはあくまでも書いて消せるボールペンのインクの特性を利用したもので、普通のボールペンは使用することができません。
他には消しゴムで消すことができるシリコンベースの商品も発売されていますが、こちらも基本的な仕組みはストーンペーパーと同様です。
ヤフーの記事によると、紙の表面の構造を調整することにより、ボールペンのインクが紙に染み込む時間を制御できるとのこと。
つまり、ボールペンを選ぶことなく書いて消せる機能を実現できるというわけで、実用化されれば画期的なことだと思います。
消せるボールペンのように熱で消えてしまうといった心配がないため、公文書などにも使えるというメリットもあります。
「消せる時間」も任意に設定可能で、すでに6時間タイプと24時間タイプの試作品がすでにできているとのことで今後に期待できます。
新素材が開発されることにより、印刷業界や文具業界をはじめとするさまざまな業界にで新たな機能をもった商品の企画・開発が進むのではないでしょうか。
以上、KJでした。