四苦八苦、その1

何かきつい経験をした、という話を誰かにするとき、「あの時は四苦八苦したよ」と思わず言ってしまいます。私も言っていました、本当の意味も知らずに。四苦八苦は私たちが生きている限り必ず受ける苦しみです。すなわち、これらの苦しみを受けるのは当然で何も自分だけが特別に苦しみにさらされているわけではない、ということです。それを心得なさい、というお釈迦様の教えです。四苦八苦はこの世で経験する全ての苦しみを網羅していると言われて、本当にたった四文字で表されているのか疑問を持ち、自分で洗いなおしてみました。そしていくつか、これは含まれていないと思ったものを見つけたのですが、もう一度隅々まで四苦八苦を理解していくと、私が思いついた苦しみは、必ずこの四文字に含まれていたのです。次回は、具体的に四苦八苦の中身を説明していきます。