「ハワイの人」その7

実は私は今回のハワイ赴任が2回目で、1回目は1976年から6年間でした。この時期にお会いした何人もの方々は殆ど帰任されています。そりゃそうですね、海外赴任は通常3年から5年ですから。しかし、私は何の因果か、60歳を過ぎて再びハワイに赴任したのです。当然、昔の知り合いは殆どいらっしゃいません。ところが、僅か数人ですが、40年前に知己があった方と再会できたのです。数年前に来た当初はまだ現役の方がほとんどでした。定年がないからこそです。大会社の幹部だった方、自営業を営んでいらした方、あるいはまれに、一度帰任はしたものの、やはりハワイで生活したいと考えて、ローカル採用でいらした方も複数いらっしゃいました。どういうわけか、40年前に知り合った方々は老けていないのです。何なんでしょうか。ハワイで生活していると老けにくいのでしょうか。まさにハワイ効果かもしれません。

ただ、今回の赴任でちょっとした違和感を抱いています。40年前の自分の周りはほとんど先輩でした。それが、今はほとんど年下なのです。それも2世代から3世代、いや4世代も違う人もいます。来た当初は、それほど世代間ギャップを感じなかったのですが、最近、それを感じるようになりました。それは淋しいことです。みんなといても、知らず知らずのうちに疎外感を抱いてしまうからです。話してみても、まさに異文化を感じます。言葉は同じでも、その言葉が心まで混ざり合わないのです。一度、若い人と交わったのですが、すぐに挫折してしまいました。話をしていても、求められいるとは感じられないし、そうするとこちらのエネルギーも半減してしまい、終わった後の充実感を覚えられないのです。多分、相手も、一体この交わりはなんだったのだろうと、思っているのではと想像してしまうと、この交わりはやめたほうがいい、と思ったしまいました。しかし、つい最近思い直しました。まだ、伝えられる何かがあるはずだと。交わるテーマを変えれば、なんとかなるのではと思い直した、ということです。さて、成果は吉とでるのか凶とでるのでしょうか。

「どうすれば 埋められるのか 世代の差」