ハワイで仕事
ハワイで仕事をしています、というと10人のうち9人に羨ましがられます。私はいままで日本とハワイでしか生活をしていませんが、出張ベースでは、およそ10カ国で仕事をしてきました。その経験から言うと、仕事をするならどこでも同じ、ということです。ただ、もうちょっと深掘りして考えてみますと、まず、通勤については、ハワイはどこよりも快適だと思います。最悪は日本。殆どの人が、あのラッシュアワーの不快さをいやっというほど、経験しているはずです。それに引き換え、ハワイではせいぜいフリーウェイでの渋滞。それでも日本と比べたらいいほうです。車を利用しない人は、バスが定時で運行してくれないことに対する不満がある程度。また、仕事をしていれば、上司やお客様に叱られたり、褒められたり。喜んだり、悲しんだり。これらは仕事をしている限りつきものです。だから、私はハワイで仕事をしていることに羨望のまなこで見られることに多少抵抗を感じます。ただ、そうは言っても、ランチで外に出れば、海が見えたり、日差しは強いものの木陰に入ると涼風になぐさめられたりするので、そういう点ではハワイで仕事をしていることに感謝しています。特に、仕事を早めに切り上げられて、明るいうちに帰宅して、ラナイにでて冷えたビールを飲みながら、ボーッと遠くの海を見たり、雲の流れを見たりするのは最高です。このひと時を私は至福のときと呼んでいますが、こういう開放感はなかなか日本では味わえませんでした。気が向くと、小説の構想を練ったり、読み直しをして推敲したりします。この余暇を楽しめるのもハワイで仕事をしているからこそで、やはり、ハワイで仕事が出来るのは幸せなんですね。意固地にならず、この次に羨ましがられたら、素直に羨ましいでしょう、と言っちゃいます。
「遊びでも ハワイよいとこ 仕事でも」