ウィークリーメッセージ 41

一昨年11月からお送りしている「ウィークリーメッセージ」の続きです。
今回は、6年前の11月の内容です。

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2011 ・11 ・05 (土)
182.素晴らしい人たちシリーズ 7. 率直な人。
いつの頃か彼は直言居士になりました。以前はどちらかというとトゲのない、協調性あふれる彼だったのですが、何が原因でそうなったのかまだ解明できてはいません。

私は立場上、よく発言しますが、仕事を離れて友人同士の会話になると、一歩引きます。そこでは、もう欧文印刷の会長ではないからです。言ってみれば、こういう友人同士の会話の場合は、一人ひとりが同じ発言権を有しています。だから、ある人が何かを言おうとしたときは、すぐに聞き役に回ります。聞いてもらえるのがどんなに快感か知っていますから、その話したい人に快感させてあげたい、という気持ちが湧いてくるからです。

話が横道にそれてしまいましたが、かの直言居士は私にまさに直言してくれるのです。時には辛口発言を、時には癒やしの言葉を吐いてくれます。このバランスが心地良いのです。もちろん、彼は私から査定される立場でないので、おもねる必要はまったくありません。従って、彼の癒やしの言葉はことのほか嬉しいのです。

このように厳しい指摘があるかと思うと癒やしの言葉もある、このような直言には、自ずと耳を傾けたくなるものです。厳しい指摘は、誰にでも出来るようで結構難しいですが、癒やしの言葉はもっと難しいです。というのも、そのタイミング、言い方、指摘しているポイントのどれ一つがずれても、相手の心をとらえられないからです。

送りたい 心に響く 直言を

2011 ・11 ・12 (土)
183.素晴らしい人たちシリーズ 8. 一途な人。
経営者が経営に一途なのは当然ですが、この方の一途さは尋常ではありません。この会社の社員の方は幸せです。なにしろ、それこそ寝ても覚めても、会社のことが頭から離れないのです。それこそ四六時中、会社・仕事のことで頭が一杯だと思います。もちろん、たまには陶芸の話を聞くこともありますが、まさに希です。

この方が常務だった頃からお近づきいただき、社長になられた時から本格的に接点を持つようになりました。この方の一途さを感じるところは、一方的にご自分の考えを述べ立てるだけではなく、必ず私の意見を求めるのです。それは明らかに、もっと自分の経営を良くしたい、という思いだからです。

この方は、もちろん私のみならず、様々な人から意見をお聞きになっています。一途さの礎になっているのは、謙虚さ、そして情熱にあふれた思い、こういった姿勢だと思います。既に、今年、相談役になられても、いっこうに気持ちは退いておりません。

経営に 心血注ぐ 一途さや

2011 ・11 ・19 (土)
184.素晴らしい人たちシリーズ 9. 豊かな人。
私に言わせるとその生き方がとても”豊か”なのです。当然ですが、仕事のレベルは明らかに相当高い。彼の持つ技術水準の高さのみならず、使用する材料に関する知識も驚くくらいです。それに趣味。この趣味の深さが尋常ではないのです。そこまでこだわるか、と言うくらいのもので、そこまで行くと趣味の域を超越して専門家の領域に入っている、と言って間違いありません。

それに知識。一般常識は言うに及ばず、そんなことまでどこで仕入れてきたの、と驚くくらいの知識を持っています。彼の関心の対象の全てに対して半端ではありません。徹底しています。徹底してやろうと思ってやっているのではなく、普通にやることが徹底しているのです。

言うならば、密度の高い時間の使い方をしています。(先日、本人に確認しました。)明らかに無駄な時間はありません。休むにしても、楽しむにしても、鍛えるにしても、もちろん学ぶにしても、十二分に時間をいかし切っています。

私もどちらかと言うと、この方のタイプに近いのですが、この時間の密度に関しては、この方は本物、私は偽物というしかありません。それくらい、大きな隔たりがあります。

何気なく やること全て 半端なし

2011 ・11 ・26 (土)
185.素晴らしい人たちシリーズ 10. 我が道を行く人。
私は「何かやるぞ」、というと誰にでもわかるくらい力が入ってしまいます。しかし、この方は、それが全く見えません。私は別な方が社長をしていた当時もよく知っているので、確信を持って言えますが、この会社はこの方が社長になられて、驚くくらいに変身しました。もちろん良い方に。

設立間もない会社の場合に企業文化自体が出来たてですから、変えることは造作ありません。しかし10年以上たつと、その会社特有の文化、価値観が出来てきます。それを変えることの難しさを私自身が実感しました。とまれ、相当の力と意気込みを持ってなさったはずですが、それが見えないのです。

新しい何かを導入する時、「これちょっとやってみない? なあ、やってみようよ。駄目ならまた別なことを考えれば良いじゃない。」というような軽やかな話しっぷりが目に見えるようです。相手を緊張させない、それでいて自分がいいと思ったことはどんどん「いいと思うけどな~」と言って自然に巻き込んでします。それは技術でなく、「思い」を強からず弱からず、独特な雰囲気で表現するものを身につけていらしゃるのだと思います。

まだまだこの方の”解剖”は完了していませんが、結果として、他人がどう言おうがご自分の行きたい方向に会社を変身させてきた、わがままでない「我が道を行く人」であることは間違いありません。変化について行った社員の方が楽しそうに語るのが印象的でした。

軽やかに 我が道行こう 真似をして