自信喪失がもたらしてくれたもの

 私は、今まで何回か「自信喪失」に見舞われました。その時の、顔には出せない「内面的みすぼらしさ」ったらありませんでした。間違っても、社員に悟られてはいけない、金融機関にも気付かれたら大変だ…、それはそれは、気持ちを素直に表現出来ないつらさを、思いっきり経験しました。その頃は、まさに「自信喪失のかたまり」だったのです。
いつの頃からか、私は、いろいろな人から答えを求めるようになりました。真に教えを乞いたい、それが心からの素直な気持ちだったからです。それは当然でした。考えかたが間違っているのか、方法がまずいのか、気持ちが通じていないのか、いろいろ悩むなかで、それまでの自分のやり方では、思うような成果が出ないことに気づいていたからです。
私は、このとき、「素直さ」の大切さをあらためて知りました。しかし、私はここで「自信を持つより素直であれ」と言いたいのではありません。人間は自信を持たないと卑屈になってしまい、いつも、ひっそり、控え目に生きる事になる。そんな生き方は寂しすぎる。「自信」は持っているべきだ、と思うからです。
ただ、これでいいのだ、これは最高なんだ、という過信にいたらなければいいだけです。いつも「もっと賢い考えかたがある、もっと優れた方法があるはずだ」、と思っていないと、成長は止まってしまい、その上、他を認められない、たんなる「傲慢で、いやな奴」になってしまいます。そこで、「素直さ」が大切なのです。そんな思いで、あらためて回りを見まわしますと、全くその通りなのです。一言で言えば、「凄い人ほど素直」なのです。
このかけがえのない人生で、胸を張りながら、成長出来る術は、「自信と素直さ」を併せ持つ事ではないでしょうか。私はそう信じています。
優秀なのに、今ひとつ伸び悩んでいるあなた。「素直さ」は、成長の限界を取り除いてくれる素晴らしい魔法の杖です。
大いに使ってみてはどうでしょう。