経営スタイル

 十人十色。経営者も同様で、それぞれの考え方、スタイルで経営を行っている。又、商いの中身が違っても経営の本質は変わらない、とも言えるが、その方法論、あるいは問題の重要性の順序に至っては、呆れるほど違う。
大分前の話になるが、ある一部上場企業の社長さんと一対一でお話をしていた時のこと、その方は「和田さんと私の考え方は違います。しかし、私の真似をする必要はありません。和田さんは和田さんの考えでなさったほうがいい。」とおっしゃられました。経営の大先輩からお墨付きをいただけて、ホットしたり、嬉しくなったりしたのを覚えています。
そうは言っても、誰だって上手にやっている人の真似はしたくなるものです。かく言う私も、真似は大好きで社内でも大いに奨励しています。ベストプラクティスやベンチマーキングの考え方も、正に「真似」を奨励したもので、この考え方がポピュラーになってきて、大いに意を強くしています。
ところが、ここに一つ大きな問題があります。それは、それぞれの会社には独特の「風土、文化」があり、これを無視して、良いからと言って闇雲にあれもこれも導入してしまうと、社内は混乱してしまいます。そうなったら、効果は愚か、社員のやる気まで喪失してしまいます。良いものはいい、というのは確かですが、それを導入する時には、自社の「風土、文化」に照らし合わせながら、「タイムリー」にやらなくてはいけません。
小生もこの理屈だけはわかっていますが、現実として、新しいことが効果的に導入されているかどうかは、社員諸氏の本音を聞くか、あるいは成果で判断するしかないようです。