新しいチャレンジ-その5

赴任してからの1年間は、経営管理の合理化に力を入れてきました。その結果、3ヶ月先のキャッシュフローが正確に見えるようになりました。また、雑誌およびウェブビジネスの損益やそれ以外のいくつかの主要な事業毎の利益がきちんと把握できるようになりました。これによって、関連部署の責任者とのやりとりも圧倒的に削減されました。同時に、欧文印刷の経営についても、殆ど口を出さなくてもいいくらいになってきました。
考えて見れば、たった15人の会社の社長が部屋に閉じこもって、経営だけをやっているという絵は妙です。ということと、冒頭に書いたように経営管理の合理化が実現出来たので、経営分析、事業構想や社内会議への出席だけでは、時間を持て余すようになりました。そんな矢先に、営業のマネージャーが退職することになったのです。当初は、その唐突さに社内も動揺しましたが、冷静に考えて見れば、自分はそもそも営業職を20年経験してきたわけですから、自分が第一線に戻れば、戦力の足しになると合点したのです。
動いてみると様々な発見がありました。しかし、そもそも28歳の時にハワイの会社の事業の一環として広告代理店を立ち上げ、自らがAE(Account Executive)、すなわち営業をやっていましたし、恥ずかしながらコピーライターやクリエイティブディレクターまがいのことも経験していました。その後、印刷物作りにおいても、企画からコンセプトメイキングもモノ作りに大事な観点ですから、今日に至るまでこの考え方でやって来ました。この指向はまさに、メディアという立場での広告作りにおいて、自ずと応用出来たのです。
もう一つの面白い発見は、お客様の担当者がオーナー経営者であるケースが少なくないのです。私が営業の担当になれば、これらのオーナー経営者と直接、広告の内容についても、あるいは契約金額についても話すことが出来るのです。オーナー経営者は実にユニークです。私はオーナーではありませんが、一経営者として多少ユニークだと我ながら思っていますが、本物のオーナーは間違いなくユニークです。これらの方々と接点を持てたのは、大収穫でした。
「この年で 新たな発見 また興奮」