我が師

以前この経営独言で私には3人の師がいる、という話を書きました。一人は京セラ創業者の稲盛和夫氏、もう一人が元GE会長のジャックウェルチ氏、そして3人目は、アメリカの印刷会社の元CEOのジムナップ氏です。稲盛さんとウェルチさんの経営はある意味では両極端ですが、全てが違う訳ではなく、共に人を活かすことについては、その重要性を記しながら、その方法論に違いがあり勉強になります。
稲盛さんとウェルチさんは著作を通して師とあがめています。唯一、ナップさんとはメールのやりとりが出来る関係です。ナップさんとは始め父が出会い、面白い会社だと勧められて会いに行き、その経営のユニークさに感心しました。それから2年に一回くらいの頻度でお会いしていく中で、理念・価値観の大事さを説くある本を紹介してくださったところから、精神性を重んじる経営者ということで意識するようになりました。
2007年12月号の経営独言(研修旅行)ではジムナップ氏のことを取り上げましたが、今回は別の切り口で書きました。
私はことある毎にジムナップ氏にメールを送りますが、常々“師”と仰いでいるのでメールの内容によっては、素直に“師であるあなた”という表現を使います。ある時、上記のように3人のうちの一人であると書いたところ、返事があり、「私を師と思ってくれてありがとう。でも、私があなたにしたアドバイスはたった一つ、“今のままのあなたでありつづけて欲しい”、ということだ」、と返信されてきたのです。このメールを読んだら、思わず涙が出てきました。なんという“師”なのか、弟子をここまで励ましてくれるとは。
かけがえのない“我が師”、このような方と巡り会えたのはまさに人生の妙味です。我が師、ジムナップ氏にあらためて心から感謝します。
師のたまわく 今の生き方 続けよと