心と体と頭

人間特有の資産として、経営独言にこの3つを取り上げたことがあります。その時は、この3つを同格に扱っていたのですが、これもちょっと違うのでは、と考えるようになりました。結論から記しますと、大事なのはまずは「心」、そして「体」、「頭」と続くと思うのです。
どんなに優秀な頭脳を持ち合わせていても、それをよからぬ事に使ってしまったらとんでも無いことです。よこしまな心で優秀な頭脳を使うと、よこしまさが増大してしまいます。翻って、人に、自然に、モノに優しい心、足ることを知る心を持った人は、素晴らしいことをしてくれます。心の有り様でその優秀な頭脳がプラスに働いたり、逆に作用したりしてしまうことを考えてみれば、何と言っても、「心」が一番大切だと言わざるを得ません。
さて、「体」は「心」と「頭」の指示がなくてはどうにもなりません。しかし、どんな優しい心を持っていても、その心を表現するには、言葉はさることながら、ちょっとしたしぐさであったり、眼差しであるわけです。従って、「心」や「頭」の状態が目に見えるようにする“変換器”、これが「体」という事になります。この変換機能が優れていると、より高いコミュニケーション能力を備えることになるかと思います。
(健常者を対象にしたコメントで、障がいのある方には申し訳ございません。皆様方にとっては、健常者にはわからない、あるいは出来ない表現方法があると思いますが、憶測でそれらを書いたら失礼だと思い、健常者向けの表現にしました。)
さて、最後は「頭」です。社員と話をしていると、自分は学校の成績があまり良くなかったからとか、学歴がないので、といったことを言い訳にして、頭を鍛えるのを怠っているのを見受けます。しかし、自分のことで言えば、高校、大学時代の成績からすると、趣味が“書くこと、考えること”などと、とても言えたものではありませんでした。
しかし、頭も磨こうと思えば、いつからでも磨けるようです。なにしろあらゆることに対して、自分のものの見方を整理すると言った頭の使い方を始めてみると、意外なことが頭に浮かび上がって来るからです。そこから、様々な角度で、さらに本質を追求していくと見えなかったことが見えて来るのです。そのように頭を使うことが“磨く”ということではないでしょうか。
“良き心 頭と体 強くする”