ピッチャーとキャッチャー

 “うちの会社にはうまいキャッチャーは沢山いるが、ピッチャーが少ない”、と事あるごとに感じています。これは別に、欧文印刷の野球部の話をしているのではありません。キャッチャーとは、問題が発生するとそれを解決する人です。問題というボールが飛んでくると、これを上手に捕らえるからです。この達人は沢山います。(何か年がら年中、問題を起こしているから、というニュアンスになってしまいましたが、それは誤解です。)
しかし、“問題解決”という後手に回るのではなく、問題が大きくなる前に問題というボールを見つけて、解決の達人目がけて投げるピッチャーがもっと欲しい、と言っているのです。
仕事はある意味で日常化しています。しかし、この繰り返しでいいのか、という“問いかけ”が、“問題発見”の糸口になります。ありとあらゆる場面で、これを繰り返し、“あるべき姿”を見つけ(これが簡単には見つからないようです。)、現実とのギャップを問題とする、ただこれだけなのですが、これが意外に難しいと感じているようです。
振り返ってみれば、社長就任以来、自分の描く会社に近づけようと、その絵との違いを見つけては、解決するということを粛々とやってきました。勿論、殆ど全てにおいて、簡単に解決できたものはありませんし、16年やり続けていても未だに解決できないものもあります。しかし停滞や後退を乗り越え、社員の努力によって見事にあらためて前進できるようになり、しかも、新しい絵が描け、それに向けて矛先を変えられているのは、社長としてこんなに嬉しいことはありません。少し経営が面白くなって来た今日この頃です。ちょっと話題がそれてしまいましたが、本当はこれが言いたかったのかもしれません。