いい企業文化
「企業文化」とは、社員の所作振る舞い、あるいは社内で散見される言動です。社風とも言えますが、風土ではありません。風土は自然が作るもので、人間が作るものは文化だからです。脱線しましたが、要するにどんなタイプの社員がいるかで、それは自ずと決まって来ます。まじめ社員ばかりなら、誰もサボりません。逆に、不真面目社員が多い会社は、皆、働いている振りをします。豪放磊落の社員が多ければ、些末なことは取り上げません。本当は些末でなくても。ということで、「企業文化」はその集団の特性とも言えます。
スゴイし怖いのは、「そのように考え、そのように行動するのは、その企業の文化がそうさせているのだ」、という事実です。企業文化は言動に対する自動化作用です。別な表現では、“暗黙の力”と言えましょう。
さて、「欧文印刷の企業文化」とは具体的にどういうものなのでしょう。
「誠実」、「控えめ」、「お客様に喜ばれたい」、「納期遵守」、「成長意欲」、「チャレンジ」、「考える集団」などは私が感じているところですが、もっともっと育んでいきたいものがあります。すなわち、もっと“いい企業文化”にして行きたいのです。
実は、9月から社長塾で「企業文化」を取り上げ、第一線で働く社員の生の声を聴くと同時に、私見に対してみんなで議論をし始めました。28名を7組に分けて1時間半を3回開催します。一巡して二回目に入りましたが、社員の真剣な取り組み、的を射た質疑応答を聞いていて、改めて欧文印刷の社員の意識とレベルの高さを実感しています。今は本社社員が対象ですが、来期からは坂戸事業所の社員と行ないますので、このテーマでの社長塾はまだゆうに1年はかかるかと思います。
価値観を制定した時と同じように多くの社員の声を反映させ、「いい企業文化」になるべくキーフレーズを見つけ、みんなでこつこつと地道に言動を積み重ねる、一人が新たな行動を取り始めたらその変化を大きな声で認め、たたえ合う。それによってさらに「いい企業文化」が構築されていくのです。こういう変化こそ最も尊い変化だと信じています。
“こつこつと 皆で育む 良き文化”